ひろば通信 20-05             

・発行 おもちゃのひろば  
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    2020年5月1日(水)

◆◆5月の予定◆◆ ・ひろば 10日(日)、24日(日)
          ・工房 16日(土)、30日(土)

◇初夏の清々しい陽気を皮肉に感じてしまうこの頃ですが、皆さんお元気ですか。数年前から「ステイホーム」を実践している身には大して状況の変化はありませんが、周辺はそんな分けにいかず、6月の「おもしろ学校」も延期、銀座の「アートイ展」も来年にスライドしました。各イベントを意識して製作活動のリズムを作っているので、新しいリズムづくりが当面の課題です。

◇咲き誇った花もうれしいですが、収穫して食するのも格別な楽しみです。タケノコに続いてはソラマメ、イチゴとささやかに味わっています。小松菜や春菊、チンゲンサイやレタスなどは摘み菜として、夏が近づけばミニトマト、ジャガイモ、ナス、キュウリ、枝豆etcが待っているはず。その報告はまた後ほど。

◇この時期新緑の緑、黄緑の美しさにはとても癒されますが、何と言っても始めて土から顔を出したときの新芽にはパワーさえ感じます。3週間待った枝豆の芽にはすでに大豆パワーが宿っているみたいです。

◇少し昔の作品を振り返ってみようと、貯まったファイルをながめています。ふと気づいたのは、「はこぶねロケット」が見当たらないこと。当時、古い児童机の天板を材料に糸のこの練習をしていました。小黒三郎さんのデザインした組み木作品をほとんど全部作っていた頃です。この机のまま生かした作品はできないかなと考えたのが、「はこぶねシリーズ」です。はこぶねの中にいろいろな動物を集め、地球脱出を目論んでいました。船の形は残っていましたが、もうひとつのロケットは図面さえ見当たりません。どなたかに差し上げたのかもしれません。懐かしかったので、図面から起こし、天板はすでに手元にないので、少し小さくして作り直しました。メインは動物たちで、下半身を同じにした大胆なデザインです。稚拙ですが、けっこう気に入っています。ロケットは一段ずつ車にも変身するので、月面で走るかもしれません。

◇昔の作品を今の目で見るとはずかしさとよくやっていたなという気持ちが同居します。技術的には腕が上がっていると思いたいですが、素朴にデザインしていたときの純粋さや大胆さは昔の方があったのかもしれません。
 そんな気持ちで他にも作り直したのが、次の2つです。ひとつはおなかのでっぱった絵が気に入っているスウィングシリーズ。ゆらゆらはバランスが悪いので、メリーゴーランド風に乗っけてしまいました。回転を楽しんでください。
 もうひとつは、木をつつく鳥のシリーズ。かなりデフォルメしていますが、何の鳥か分かりますか。プラ板をはさむことで、つつく動きを出してみました。

◇自粛モードの中ひろばも工房も閉じてしまうことも考えましたが、先月書いたようにひろばは「貸し出し・返却のみ」にして各家族交替で利用してもらうことにしました。ボードゲームなどはまとめてあります。
 工房は定員を半分にして、銘々ゆったりと工作を楽しんでもらっています。開いているといううわさを聞いて工房の常連の迎えのお坊ちゃんは、卒業記念作品として挑戦しているひとり乗りの「クジラシーソー」の仕上げをしています。かなり大がかりな木工作業ですが、小学生でもやり遂げる力量に感心します。生まれたばかりのいとこの誕生祝いだそうです。

◇外に出ないおかげで読書も進みます。十二国記に続いて読み出した「八咫烏シリーズ」は1巻目で挫折しかけたのもうそのように、一気に全6巻読み終わりました。ただ、途中から連れも読み出し、ジム通いがなくなってひまなのですぐ追いつかれあおられたのには困りました。
 ジブリの鈴木敏夫さんのラジオで紹介された「思い出の修理工場」は、子どもたちにもお薦めです。ミヒャエル・エンデの「モモ」に出てくる時間泥棒とちょっとかぶるところがありますが、良質なアニメを見ているようで、けっこうハラハラします。修理するのは思い出のおもちゃということで、自分の仕事とつながる場面もあり、年甲斐もなくウルウルして読み終わりました。

◇この本に刺激されたわけでもないのですが、修理が途中だった作品を仕上げてみました。ひとつはキツツキが昇ってまた降りてくるという単純なおもちゃ。ひろばで意外と人気でしたが、操作がうまくいかず、強引に分解しましたがお蔵入り。もういちど重りを慎重に調整したら難なく成功しました。また人気が復活するかな。もうひとつは三角形のパズルで色マークを合わせながら盤をうめていくゲーム。数えたら上級編のコマの数が足りず、補充したのはいいですが、色マークをどれにしたらいいか分からないので、種類別に分けて数を調整しました。果たしてこれで盤が埋まるか、だれか挑戦してください。

◇コロナで学校も休業。いつ再開できるか分からないのに、しまいには9月始業の話も出てくる始末。今何とかしてほしいのに、できもしないオンライン授業をせよと通達だけ出す文科省。
 元学校関係者としては歯がゆいばかりのニュースが続きますが、かといって私にできることはやはりおもちゃを提供することしかないかと、「お助けグッズ」のサイトをホームページ上に開設しました。おうちでじっくりと楽しんでもらえるゲームやものづくりの道具をチョイスしました。すでにFaceBookなどで公開しましたが、少しずつ種類を増やしていくつもりです。
○「タングラム」ゲーム 有名なゲームで7つの木片を組み合わせて、課題の図形を作っていきます。一応48問用意しました。
○「ソルティア」 先月紹介したので省きます。
○「はじめての織り機」 これまで作ってきた織り機の中から、本当に入門用ということで用意しました。まだら模様の毛糸を使うと自然に模様が織れます。年長さんから挑戦できます。
○「ドミノゲーム」 30×60の板を50枚用意しました。いろいろなコースができると思います。工夫して階段にしてもおもしろいですね。他に板積み木にして形作りもいいかも。
○「十二星座のペントミノ」 小黒三郎さんの十二支のペントミノが私の糸のこ体験の始まり。思い切ってオリジナルをデザインしてみました。サンプル以外のはめ方はかなりの難問になります。さらに立体として3×4×5の直方体ができれば天才です。  
 販売はしていませんが、切手交換ということで提示してありますので、ご検討ください。 (http://toyhiroba.raindrop.jp/otasuke.html)   



◆◆6月の予定◆◆ ・ひろば 7日(日)、21日(日) ・工房 13日(土)、27日(土)