ひろば通信 20-06             

・発行 おもちゃのひろば  
・TEL&FAX 052-834-1986                                 
・Email toyhiroba@mediacat.ne.jp
・HP http://toyhiroba.raindrop.jp/
    2020年6月1日(月)

◆◆6月の予定◆◆
  ・ひろば 7日(日)、21日(日) ・工房 13日(土)、27日(土)
 
          両方とも予約制(後述)

◇ドクダミは花が咲く前後に収穫するのがいいと聞き、今せっせと干しています。そう、毎夏ドクダミ茶にして味わっています。それも水出しが最適で、8時間くらい寝かせておくといい色になります。もったいないので、二番茶も出してブレンドしています。もう少し嗅覚が復活すると香りも味わえるですが。

◇まもなく梅の収穫も待っています。去年豊作だったので今年は少なめかも。豊作に便乗して、去年はいつもの梅干しの他に、砂糖漬け、醤油漬けなどいろいろ試してみましたが、結局ほとんどそのまま冷蔵庫に眠っています。食生活の習慣がないものは難しいですね。

◇今年は草花、野菜など順調に育っていますが、出歩くことが少なくなって、まめに世話をしているせいかもしれません。花だけでなく、いつものようにアゲハの青虫もいっぱい虫かごにいます。楽しみなクロメダカも卵を産み始め、今年こそ孵化させたいものです。そんな生きものたちをながめているとコロナウィルスを忘れそうですが、まだまだはびこっていそうですね。学校も始まりかけていますが、フェイスシールドを付けて授業をしている教員の映像を見るとどこまで徹底するのか気の毒になります。子どもたちに今の状況で何をどのように伝えるのか、目の前に子どもがいるからこそ伝えることを改めて練り直してほしいものです。がんばれ、教師たち!

◇アートイが来年に延期になり、作品作りのテンポを作り直していますが、昔のデザインをながめながら、棚上げだった作品も少しずつ手直ししています。まずトナカイとサンタのセット。これはサンタの袋の中に入っているおもちゃが味噌。小さすぎてほとんど手を切りそうですが、糸のこの究極の技を披露しています。
 未完成が多かったのが「サーカスシリーズ」。空中ブランコや、おどり子など形になったものもありますが、不具合のままだった作品を作り直しました。当時はお手上げだったのに、冷静に修正してみれば難なくスムーズに動いたりして逆にショックを受けています。
 以前一年生に使ってもらった「ひらがな練習板」も改良しました。糸のこで切った文字の筋をなぞればきれいな字になる道具ですが、「あ」とか「ぬ」などの文字は筋がぬけません。そこで板に厚紙とカーボン紙を張り、なぞれば下に写るようにしてみました。耐久性はないかもしれませんが、何とか使えそうです。早く気づけばもっと役立っていたかも。

◇これはパクリかもしれませんが、「ビー玉ゴルフ」なるものを作ってみました。ビー玉をころがして穴に入れるゲーム。ビー玉の大きさは3種類あるので3通りの穴を空けました。穴の空いた坂道を作るのがたいへん。サンダーで板を斜めに削りながら作ります。少し離れたところからころがすとたまにすとんと入ります。気持ちいいですよ。

◇映画館も閉じてしまったので、録画した映画やBSで放映しているものを見まくりました。ちょっと羅列してみると「雨あがる」「アメリカン・グラフィティ」「チャップリンの黄金狂時代」「ダーティハリー2〜5」「阿弥陀堂だより」「卒業」「街の灯」「エデンの東」「チャップリンの殺人狂時代」「ファンシーダンス」「第三の男」「誰も知らない」。  特に「誰も知らない」は、ずっしりと来るものがありました。無責任な母親に翻弄されながらも、淡々と兄弟でやりくりしていく健気な姿はやり切れなさを超えるものがありました。子どもたちの生きていく力に拍手です。
 続いて「黒部の太陽」「愛と青春の旅立ち」「ドクトルジバゴ」「ゴッドファーザー1,2,3」「スケアクロー」「七年目の浮気」「飢餓海峡」「キリングフィールド」「チャップリンの独裁者」「シックスセンス」「ライムライト」「遥か群衆を離れて」etc。
 この中で「キリングフィールド」はカンボジアの現代史が舞台。ベトナム戦争後の内戦・内乱をジャーナリストの目からレポートしてピーリッツア賞を受賞した記者の実話。いとも簡単に人が殺されていく場面が衝撃的ですが、ちょうど今読んでいる「ゲームの王国」という小説も同じ内容でさらに踏み込んだ描写が続きます。
 ほぼ一日1本のペースでよく見たものです。淀川長治さんがよく言っていましたが、「B級映画でもそれなりにいいところがある。それを素直に味わいなさい。」という言葉が身にしみます。
 映画館が閉鎖になる前、これだけはと見た映画が「ビッグリトルファーム」。カルフォルニアの一角に広大なスペースで自然農法をベースにした農地を開拓します。牧場、果樹園を含めた敷地がまともに収穫につながるのは何年も失敗をくり返してから。その土地の生態系が共生関係になるのにはとても時間がかかることを実証していました。

◇ラジオで紹介された、今元気の出る絵本を2冊紹介します。両方ともひろばの棚にありました。ひとつめは「すきです ゴリラ」(アントニー・プラウン作・絵) 忙しいお父さんがなかなか動物園に連れてってくれないさびしい女の子のところにふっとゴリラが現れ、動物園や映画館に連れてってくれます。読んでいるこちらまでしあわせな気持ちになります。  もう一冊は「ペレのあたらしいふく」(エルサ・ベスコフさく・え)。子羊を飼っているペレは服が小さくなったので、まず羊の毛を刈ります。そこから毛をすいて、糸にして、染めてと布作りをおとなたちのお手伝いをしながら一着の服ができる行程を歩んでいきます。昔体験してきた中味なのでとても親近感を持って読みました。

◇最近、FaceBookの中の試みとして「ブックカバーチャレンジ」というバトンタッチ形式の投稿を受け持ちました。7日間本のカバーだけ紹介します。さて、これまでの人生で影響を受けた本を7冊選ぶのはとてもおもしろい作業でした。  まず、地下のひろばにも並んでいる数ある手塚治虫作品から「0マン」。なぜか一番印象に残っています。つぎは、仕事柄もっとも影響を受けた佐々木正美さんの名著「子どものまなざし」。バイブルに等しい本です。動物写真家の星野道夫の遺作となった「ノーザン・ライツ」。写真だけでなく文章にも心打つものがたくさんあり、時々読み返す著者のひとりです。後半は来月紹介します。








■これからのひろば・工房について
 先月までの緊急事態宣言を受けて、ひろばは貸し出しのみ、工房は定員を半分にしてかろうじて開催してきました。まだ油断できない状況ですので、とりあえず両方とも予約制にさせていただきます。
 ひろばは、AM10:00、11:00、PM2:00、3:00の4コマからご希望の時間帯で申し込みください。 (目安は1コマ2家族くらいで考えています。)  
 工房は、AM,PMでやはり4名様までとさせていただきます。 申し込みはFAXかメールでお願いします。   

◆◆7月の予定◆◆ ・ひろば 5日(日)、19日(日) ・工房 11日(土)、25日(土)