ひろば通信 20-08             

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    2020年7月29日(水)

 
◆◆8月の予定◆◆ ・ひろば 2日(日)、16日(日)
          ・工房  8日(土)、22日(土)


◇これまでは、世間の夏休みに伴いひろばも便乗して休みにしていましたが、コロナの影響で夏に予定していたワークショップやイベントが軒並み中止。それではといつものようにひろばと工房を開催することにしました。平常のリズムをいかに確保するかということがコロナ収束につながることを願って。

◇梅雨明けが遅れていますが、もうセミ時雨は朝から鳴り響き、夏本番を告げています。それに応えて今年は3年目になるハイビスカスが咲き誇っています。昨年購入した葉のきれいな赤い花と黄色い花がまぶしいです。ただ、こんなに派手な花なのに一日花なのでちょっとがっかり。
 もうひとつ、これも4,5年になるコーヒーの木がよく伸びています。まだ50cmくらいですが、いつか豆が取れることを夢見ています。

◇おもちゃを見直す時間が増えています。いったん購読をやめてしまいましたが、日本おもちゃ会議の仲間でもあった方が編集している「きんとうん」という小冊子が長く続いています。おもちゃコレクターならよだれが出そうな情報が毎回満載。それに太っ腹なおまけがついてきます。まるで少年時代流行っていた月刊誌を思い出します。(共感できる方いるかな)  ただ、そんなお宝もこれまでゆっくり味わう間がなくようやく今封を開けています。記事もじっくり読み、おまけ工作にも挑戦しています。その中からひろばや工房で使えそうな作品が増えてきました。ただ、いかんせんゆったり紹介するスペーズがほとんどないので、いろいろな隅に隠してあります。写真で紹介しておきますので、訪問された時に探してみてください。

◇久しぶりに本格的な家具に挑戦しました。義理の兄が残していたキッチンテーブルのキットがあり、しばらく眠っていましたが、マニュアルが見つかったので一念発起して作ってみました。一番大変だったのは天板作り。大きな板にするために横に穴をあけて、ビスで合体して行きます。慎重にやってもずれてくるので、すごい腕試しになりました。その天板はスライドさせて、広げることができるしゃれたデザイン。ただ、広げると置き場がないのでしばらくは工房の展示用に使います。

◇夏は「妖怪」でしょう。ということで妖怪のキューブパズルを作ることにしました。水木しげるさんの本を広げ、妖怪をリストアップ。たくさんある中から、7つにしぼります。結局選んだのは〈ぬりかべ、傘おばけ、一つ目小僧、ろくろっ首、一反木綿、化けネコ、河童〉とてもオーソドックスな面々でした。箱の取っ手に鬼太郎の顔をアレンジしましたが気づいてくれるかな。

◇原田マハさんの本が続きます。知人から借りた「あの絵のまえで」は短編集ですが、どの編もすぐウルウル。富みに涙もろくなっています。続いて読んだのは「サロメ」。少し息苦しくなる場面もありますが、芸術に翻弄される人物描写に打たれます。さらに読み応えあったのがゴッホと弟のテオを綴った「たゆたえども沈まず」。映画などでゴッホの一生は知っているつもりでしたが、弟との切っても切れない深い関係を、日本人画商との交流を挟みながら深く掘り下げています。思わずゴッホの画集を見直しましたが、以前購入した絵本を思い出しました。いせひでこさんの「にいさん」。テオの切ないことばでにいさんへの思いが綴られます。そこにゴッホのタッチを思い起こすような絵が挿入されて行きます。力作だと思います。

◇この梅雨の時期は木のおもちゃも調子が悪くなります。充分に乾燥した木材で作ってあるはずですが、日本の湿気はそれ以上なのでしょう。
 評判の「クーゲルリフト」。滑車の利用でビー玉が落ち、反動でまた持ち上がりますが、重り用の木片との釣り合いが問題。ワッシャーを入れたりして微調整しましたが、ようやくバランスが取れました。お試しください。
 「パイプシーソー」の応用編のおもちゃですが、2色に玉が別れるところがミソ。ポイントの板の穴を少し大きくしたら、何とか成功するようになりました。たまに失敗するのもありかな。

◇工房の倉庫に眠っていた大型のおもちゃ「ビリヤード」を復活させました。以前教室で時々遊んでいた作品です。ひろばにはとても置けないので、工房の作業の合間に利用してください。ルールはとても簡単で小さい子でも楽しめます。台がほしいので、急遽付け足してみました。

◇わが家のセカンドテレビは、何と古いパワーマックのアプリケーションを利用してモニター代わりにしています。すでにOSも古いのでパソコンとしてはほとんど使っていませんが、当時集めた楽しいCD-ROMなどが残っており、なかなか買い替えができません。ただ、この頃立ち上がって来ないときも多く、いよいよ寿命かもしれません。これまでよく持ったものです。

◇「大きな森の小さな家」をはじめとしたインガルス一家の物語は、テレビドラマもよく見ていましたが、何と言ってもローラが綴った文章がとてもすてきです。新しい翻訳で読み直した余韻に乗っかって、ローラの生涯をまとめた本も読みました。60を過ぎてから、自分の家族の足跡を思い出しながらこのシリーズを綴ったそうですが、南北戦争から開拓時代、鉄道の普及と古きよきアメリカの姿が描かれています。今の黒人差別問題を思うと手放しで礼賛はできませんが、彼女の見た風景にはとても共感できます。物語のファンには必読だと思います。

◇「お・は」の新刊は「不登校・ひきこもりの子どもが一歩を踏みだすとき」というタイトルで、長くこの子たちと関わってきた心理カウンセラーの内田良子さんの実践がまとめられています。当初登校拒否は親の育て方のせいであるとか、何とか療法が効果的であるとか、いいかげんなことが流布していた時代もありました。その中で一貫として子どもの立場に立ち、親も巻き込んで、学校に行かない選択もあるよといっしょに模索して行く姿勢に引き込まれます。悩んでいる方ぜひお読みください。

◇その「お・は」の編集長でもある岡崎勝さんがついに授業を一般公開されました。小学生低・中・高を対象に15本の15分授業をYouTubeで発信しています。夏休みにぜひご覧下さい。普段のままの語り口に癒されます。  

◆◆9月の予定◆◆ ・ひろば 6日(日)、20日(日)
          ・工房 12日(土)、26日(土)