ひろば通信 21-02             

・発行 おもちゃのひろば  
・TEL&FAX 052-834-1986                                 
・Email toyhiroba@mediacat.ne.jp
・HP http://toyhiroba.raindrop.jp/
    2021年2月2日(火)


◆◆2月の予定◆◆
・ひろば 7日(日)、21日(日) ・工房 13日(土)、27日(土)
・南図書館工作教室 6日(土)   午前の部 機織り入門 午後の部 格子織り   
 問い合わせ 南図書館 TEL 052-821-1732


◇秋に植えた球根が顔を出し始め、新芽もふくらんできましたが、いつも以上に寒さをきびしく感じるのはコロナの状況も影響しているのかもしれません。ワクチンのニュースが流れても効果が現れるのは当分先のよう。とにかく気をつけるしかないですね。

◇久しぶりに新作に挑みました。正月からほぼ一ヶ月「福引きマシーン」と格闘。回すとビー玉が一個ずつ出てくる仕組みを考えました。今はネットを探れば何かヒントが分かるはずですが、あえて自分の頭で思いつくだけにしてみました。とにかく6色のビー玉が収まり、ランダムに出てくればいいので、試作すること5台。途中から中が見えた方がおもしろいと気づき、半分透明にしてみました。何とかそれらしく出てくるようになりましたので、景品遊びに使えそうです。

◇工房では小黒三郎さんのデザインシートを使い、糸のこの練習をしてもらっていますが、まだ作ったことのないデザインを見つけ、久しぶりに切ってみました。それはかまぼこ板にデザインしたクリスマスシリーズ。ちょうど板も何枚か貯まっていたので、色づけまで楽しんでみました。小黒さんは今は引退されて鎌倉で静養されていますが、今年も手書きの年賀状をいただき元気なご様子で安心しました。

◇ふと思いついて作ったのは、今欠かせないマスクの衣紋かけ。洗えばくり返し使えるものも多いので、洗濯前にかけておきます。もう少し背を高くすればよかったかな。ご希望があれば作りますよ。

◇夕方になると、ついハイボールを嗜んでしまいますが、一応つまみはほとんど手づくりで用意しています。肉の薫製が主体ですが、最近少しずつ趣向が変わり、煮物や野菜を使ったものも増えてきました。老境に入ってきた証拠ですが、うまいものをうまいと感じることが大事とメニューを増やしています。そもそものきっかけは漫画本。知り合いから紹介してもらった「甘甘と稲妻」というシングルファーザーと娘とのやりとり。亡くなったママの味が恋しくて、料理に挑戦するもうまくいかず、そこに女子高生の登場とあぶない設定ですが、おもしろく展開します。そして、最後にレシピが載りますので、つい作りたくなってしまいます。  写真はブリ大根とジャコの入ったきんぴら。けっこうおいしく出来ました。

◇安野光雅さんの訃報はショックでした。お年だったので仕方ないかもしれませんが、どこか年を超越していた感があったので、受け止めきれません。考えてみたら、ほとんどの著作を持っている数少ない作家でした。絵本や画集はひろばに全部並べてあります。エッセイ等は書斎の棚にぎっしり収まっています。支援学級の担任だった時代、教材のヒントにずいぶん使わせてもらったことも感謝です。隠れた恩恵として記録しておきたいのは、安野さん装丁の「文庫手帳」です。このひろばを始めた1990年から毎年購入して今32冊目。ひろばの歴史がしっかりメモられています。
 自慢できるのは、デビューの絵本から単行本になる前の月刊誌で持っていること。さらにお宝は安野さんが編集したCD-ROM「ペペロン村の四季」。古いパソコンでしか遊べませんが、彼の遊び心満載で癒されます。  
 
 後悔したのは2018年に出版された「旅の絵本」の9冊目を見た時、あまりにそれまでとのタッチの差にがっかりしてすぐに購入しなかったこと。急いで手に入れてみれば、たぶん当時自分の勘違いだったかもしれません。来年も手帳が出版されることを祈って合掌。

◇今年の成人式は現役最後に教えた子たちの番。定年で卒業まではいられませんでしたが、なかなかの強者たちでした。一応何十年間かのキャリアを積んできたので大概の子どもたちは受け止められる自信があったのですが、それがみごとにかいかぶりだと思い知らされました。すきがあれば学校を抜け出す子、突然ガラス窓に突進する子、なんで泣いているのかさっぱり分からない子等々、これまでのキャリアは何だったのかと自分が情けなくなったものです。だったらそこはチャラにするしかありません。はじめからやり直しです。親にも正直に話し、ヒントをもらいました。子どもたちにはこちらから合わせることを心がけました。子どもたちが大好きな「トムとジェリー」のDVDにも助けてもらいながら、得意の教材づくりに邁進しました。他のクラスの子との交流を進んで進めてくれたのも救いでした。あれから10年経って落ち着いた表情の写真を見せてもらい、何か肩の荷が降りた気がしました。

◇「えんとつ町のプペル」は、なかなか見せるアニメでした。お笑い芸人の西野亮廣さんの絵本が原作。しかも監督もやり多彩な才能を披露しています。ストーリーも分かりやすく、彼の繊細な絵柄を彷彿とさせる背景が圧巻でした。インディージョーンズや天空の城ラピュタを想起させる場面も楽しく、健気な少年の執念にうるっときました。

◇沢村凛さんの「ソナンと空人」全4巻を読み終わりました。先月も紹介しましたが、4巻あっという間でした。放蕩息子が命拾いをして別世界で必死に生き直しをしたと思ったら、何の因果か元の世界に戻され囚われの身に。そこでもようやく持ちこたえたと思ったら次の展開へと息つく間もありません。主人公を中心とした人物描写も達者でイメージがわきます。ステイホームに最適です。

◇南図書館の機織り教室がまだ募集中です。緊急事態宣言が解除されていないと思いますが、開催するという心意気に協力したいと思っています。
 この機織り機、長年クラスでやってきた織りの授業の集大成とも言えるもの。クリップを使った綜縞の仕組みが売り。糸の組み合わせで、いろいろな模様も楽しめます。時間があればぜひ申し込んでください。

◇岡崎勝さん編集の「お・は」の最新刊は〈「叱り方」が下手な大人たち〉の特集。教員ばかりでなく、子育て中の皆さんにも役立つアドバイスが満載です。要はどこまで子どもの気持ちを考えているか、子どもとの関係はしっかり作れているか、そこを見落として頭ごなしに「叱っても」まったく無意味だということ。百害あって一利無し。自分を見直すのに最適な内容です。  

  ◆◆3月の予定◆◆
・ひろば 7日(日)、21日(日) ・工房 13日(土)、27日(土)