ひろば通信 21-07             

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    2021年6月30日(水)

        
◆◆7月の予定◆◆
 ・ひろば 4日(日)、17日(土)
 ・工房 10日(土)、24日(土)  ・知立アートフェスティバル25日(日)


◇ぼちぼち夏野菜の収穫が始まりました。トマト、ミニトマト、キュウリと本当にささやかですが、ひとときの手づくりの味を楽しんでいます。ズッキーニはやはり雌花がうまく咲かなくてまた来年に持ち越し。枝豆も太ってきましたが、これも一晩で消化かな。

◇手づくりといえば、パンを時々焼くと紹介していますがしばらくご無沙汰でした。この時期はパンを焼くのに最適だというのを思い出して「全粒粉のクーペ」に挑戦してみました。普通は発酵させるのに30度前後に保つ必要がありますが、この時期は自然発酵で充分にふくらみます。二次発酵もうまくいき、さて問題は焼き加減。何せ古いガス乗せオーブンを酷使していますので、温度調節がたいへん。温度計をにらみながら時々自動消火してしまうのをなだめてようやく完成。珍しくばっちりでした。薄く切ってサバやレタスを乗せてカナッペ風にするとけっこうなおつまみになります。今年は避けましたが、毎年この時期に開かれる銀座のアートイ展に手みやげで持参し、とても評判がよかったことを思い出しました。

◇そのアートイ展、今年は入場制限もしつつ、何とか無事に開催されました。初日と最終日に上京しましたが、知り合いにもたくさん会えて、しばらくコロナのことを忘れました。関東にいる娘たちとも久しぶりに再会。無邪気に遊んでくれる姿を見て、この子らをきっかけにおもちゃの道に入ったことを改めて実感しました。
 今年は「愛」がテーマでしたので、おもちゃに愛を込めてということで、私が遊んでほしいと思うおもちゃをたくさん展示しました。おかげで思った以上に触って遊んでくれましたが、案の定不具合も発覚。工房ではうまく動いていた「メリーゴーランド」のプーリーが空回りしてうまく動きません。名古屋に帰宅後、改めて点検して念のためプーリーの長さを1センチ短くしてみたら、スムーズに動きます。こんな単純なことも遊んでもらってはじめて分かります。
 毎回ここで購入している段ボール作品の新作は「マッチ箱シリーズ」。小さな小さな建物が7つ。ピンセットも使いながら楽しく仕上げました。

◇この勢いで、以前美濃のとあるお店で購入した「室内飛行機」にチャレンジしてみました。よく見れば解説はすべて英語。そしてサイズの表記もありません。辞書を引くのも面倒なので、写真と完成図を見ながら、ほとんど感で仕上げました。一応尾翼に角度をつけて左旋回に回るように設計してあるようです。輪ゴムをしっかり巻くと優雅に旋回しますが、本当に華奢な構造なので工房の隅にそうっと飾ってあります。

◇今年の秋予定している「組み木フェスティバル」は会場が春日井なので、そのテーマも「かすがい」。「子はかすがい」などから親子組み木の作品も出てくると思いますが、鎹(かすがい)の形にこだわりたかったので、とりあえず写真のような作品を試作してみました。四角い穴にはめ込みながら、板を連結していきます。この組み合わせで楽しい形が生まれれば成功なのですが、まだヒットが出ません。ひろばでも試してもらうかな。

◇この頃気になるのはメダカの赤ちゃん。5月の末頃から卵を生むようになり、時々水草を探って卵だけ別の水槽に移していますが、何週間経ってもなかなか誕生してきません。ふと見ると大きい水槽の方で小さいメダカが泳いでいるではありませんか。急いで移しましたが、食べられずに誕生することもあることを知りました。そして、ようやく生まれたてのメダカも発見。これから毎日発見が楽しみです。

◇「アルプスの少女ハイジ」を見終わってしまいました。ようやくアルプスにもどって元気を取り戻したハイジの気がかりはクララのこと。約束通りアルプスで再会しますが、車いすが手放せません。歩けるようになると励ますおじいさんは本当に教育者でした。くじけそうになるクララにがんばれと言うのではなく、そのままでいい自分の好きなようにすればいいと受け止めます。ペーターがそりを作ると言い出した時もけっして手を貸しません。その距離感が子どもを成長させるんですね。勉強になりました。

◇ハイジと真逆の世界と言っていい「進撃の巨人」をまた見始めました。一時は上野の展示会にも出かけ、実写版の映画も見ましたが、コミックはとっくに購入を中断していたので、続きはアニメに頼るしかありません。原作は完結したとのことですが、結末が気になり出したので再可動しました。はじめは人間を丸ごと食べてしまう巨人対人間の戦いという単純な話と思いきや、人間の中にも巨人に変身する存在がいて、そもそも巨人がどうして生まれたかなど謎が深まるばかリ。主人公エリンの父親が秘密を握っているそうですが、しばらく謎を楽しんでみます。

◇「夏への扉」を見てきました。数年前、山下達郎が忘れられない一冊としてとりあげていたのが原作。翻訳本ですが、展開がおもしろく一気読みした記憶があります。映画の舞台は日本。原作の痛快な展開には及びませんでしたが、話はよく出来ていました。朝ドラでも注目している清原果耶が演じる少女を救うため、冷凍睡眠から目覚め、タイムマシンで過去にもどり、未来を作り替えます。何かホッとする作品でした。

◇時々BSの映画もチェックしていますが、一巡したのか、最近これといった作品がありません。先日はなにげに「ガンジー」を鑑賞しました。3時間以上の大作でしたが、時間を忘れて見入ってしまいました。弁護士として南アフリカに赴任しますが、そこで露骨な差別待遇に遭遇。現地のインド人たちも地主から不当に税を搾取されて苦しい境遇。すぐに同志たちと立ち上がります。権力の暴力にもひるみません。非暴力に徹しますが、一歩も譲りません。徐々に彼に信頼を寄せる民衆の象徴になりますが、民衆の中の宗教を巡る内紛に心を痛めます。神の基に何人も平等であると説きますが、独立に際しても届きません。彼の取った行動は自らの命を捧げる断食。暗殺で始まる映像はかなりショックでしたが、その場でも神の基へと静かに息を引き取ります。この信念はどこから育まれたのだろうと思わず新書判の「ガンジー」を購入しました。じっくり読んでみます。

◇神様つながりですてきな絵本を紹介します。「かみさまはいる いない?」谷川俊太郎のことばが心地よく展開しますが、レイアウト装丁は清川あさみというアートディレクター。絵本の最後の「かみさまにせかいをまかされて にんげんたちはこまっている」 ということばが耳に痛いです。

◇「夏への扉」と少しつながりますが、「ロボットインザガーデン」も楽しい小説です。庭に紛れ込んできた旧式のロボットが妙に気になりだした男がついに妻とも別れ、故障部分の探求に旅に出ます。いろんな出会いがありますがさて、といった展開ですが、何とまもなく映画化されるとのこと。先見の明がありました。

◆新着おもちゃです。「ピクチャーズ」というボードゲームで2020年、ドイツのゲーム大賞を受賞しています。すでに日本版が発売されていますので、思わず購入しました。選んだ写真を見て、配られたグッズを使って写真のイメージを作り、当ててもらうゲーム。当てた子が多ければたくさん点数がもらえます。ちょっとこれまでとちがう趣向のゲームでどんな反応があるか楽しみです。  

 ◆◆8月の予定◆◆ ・ひろば 1日(日)、15日(日)
          ・工房  14日(土)、28日(土)
    ・南図書館工作教室 7日(土) ・一日おもしろ学校ごっこ 22日(日)