ひろば通信 21-08             

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    2021年7月29日(木)

        
  ◆◆8月の予定◆◆ ・ひろば 1日(日)、15日(日)
          ・工房  14日(土)、28日(土)
   ・南図書館工作教室 7日(土) ・一日おもしろ学校ごっこ 22日(日)


◇世間はすでに夏休み、そしていつのまにかオリンピック週間。以前はそんな休みに合わせてひろばも工房も閉館していましたが、こちらがサンデー毎日になって以来、休みは返上しました。加えて昨今のコロナ禍で否応なく日常が異常になっている状況の中で、日常のリズムこそ大事にしたいという思いから、いつでも門戸を開いておこうと思っています。  それにしても暑さが堪えます。こんな中で勝負をしているアスリートがかわいそうになります。コロナと灼熱の中で何を評価しようとしているのでしょうか。やったという実績と見返りがほしいだけの運営人には早く退場してほしいものです。

◇人生で二度も東京オリンピックに出会うとは思っていませんでしたが、前の時は中学生。ようやく東京暮らしに慣れ、三丁目の夕日の世界の真っただ中でした。その後学園紛争で世間は大荒れ、何が正義で、何が正しいのか自分の頭で考えてもさっぱり答えは見つからず、しらけ世代の方に傾いていくことになります。今度のオリンピックでいろいろ大人たちのはずかしい発言や行動を直視した若者たちが、何を感じて世界をどうとらえ直すのか楽しみでもあり、また怖い気もします。

◇この夏休みにイベントがいくつか企画され、今度は実現しそうなので、今材料の用意にいそしんでいます。ただ、いつものような電動糸ノコを使った工作はまだ制約があるので、すべてこちらで材料をカットしなくてはなりません。題材は「ビー玉迷路」と「ミニハウス」。どちらも材料を用意してあげれば子どもたちの発想でユニークな作品も登場して教えている方も楽しいのですが、そこまでがたいへん。
 先日もあるところで「ビー玉迷路」のワークショップを行いましたが、いつもと雰囲気がちがいました。親子で参加する方が多いのですが、気になるのは親の口出し。いつもだと子どものとんでもない思いつきにダメだしばかりで早くしなさいとあせらせる方もいるのですが、今回はのんびりとニコニコしながら形になるのをじっと待っている方が多く、とてもいい雰囲気でした。そんな時はユニークな作品も登場し、穴の空いた迷路を利用し、裏側にも
迷路を作るという発想には脱帽でした。存分に材料を用意した甲斐がありました。

◇前回紹介した組み木フェスのテーマ作品「かすがい組み木」ですが、なかなかこれといった作品ができ上がりません。そこで、材料を倍にして組み合わせがたくさんできるように追加してみました。これが私の夏休みの宿題です。

◇以前書いた延命処置をしている古いマックのパソコンですが、ついに寿命がつきたようです。最近はテレビモニターが用途でしたが、それは液晶テレビと交代。問題は昔集めた楽しいCD-ROMのソフトが使えなくなってしまうこと。対応するOSも古いので、しかたなくオークションで探したら手頃なものがあったので、すぐ落札。今のところ快調に復活していますので、たまに昔に戻るのもいいものですね。

◇高校時代はソフトテニスに目覚め、たくさんの時間を使ったものでしたが、この時の仲間のひとりが大学卒業後テレビのディレクターになり、時々番組欄で名前を見るようになりました。最近は同窓会でよく会うようになり、昔話に花を咲かせていますが、私の人生の充実度をとてもほめてくれこそばゆい体験をしています。その彼がぜひお薦めということで紹介してくれたのが「ひと」。小野寺史宜作。ひとりの青年が学生時代に父を亡くし、続いて母まで亡くして、ひとりで生きていく道筋をやわらかいタッチで綴っていきます。もうすぐ読み終わりますが、彼が作るテレビドラマも人間模様がていねいに描かれていることが想像されます。(実はきちんと見ていないので、今ネットで探しているところです。)
 「ドミノ」も楽しい作品でした。恩田陸さんの縦横な筆タッチが光ります。全然関係ないと思っていた7つ、8つのエピソードが東京駅をキーワードに徐々につながり始め、最後にはひとつに集約されるという絶妙な展開。作家の頭の中ってすごいですね。そういえば最近長女が児童小説を書き始め、応募する前に試作を読まされることがあります。小さいときから本の虫だったので、想定できる結果ですが、身内だとよけいな心情がからんでしまって評価がむずかしいですね。

◇細田守監督の最新作「竜とそばかすの姫」を見てきました。「サマーウォーズ」をはじめとして、ジブリアニメとはまたちがった観点から子どもたちの心情や大胆なストーリー展開を企てて、いつも感心して注目しています。今回の作品も期待していましたが、前半はあれ、美女と野獣?と思える内容。しかし、正義の名の元に追われる竜に主人公は徐々に引かれ、その秘密にたどりつきます。ただ、なぜ女の子ひとりで助けに向かうのか、その辺が疑問でしたが、見応え充分でした。

◇BSで見た「シコふんじゃった」も楽しい作品でした。評判は聞いていましたが、こんなにおもしろいとは思いませんでした。本っくんたちの相撲ぶりも本気モードで俳優の演技にも感心しました。女性が土俵に上がれない悪しき風習も上手に皮肉って扱っておりなかなか新鮮さを感じました。いい作品は時代を超えるんですね。

◇6月に開催するはずだった「一日おもしろ学校ごっこ」ですが、緊急事態宣言が出ていたこともあり、今月22日に延期しました。キャンセル待ちの方もたくさんいたので、慎重に延の連絡をしたところ、ほとんどの皆さんが延期に同意され、そのまま参加されることになりました。まだ半日容ですが、改めて期待が大きいことを痛感しました。次回はぜひ通常開催できることを願います。

◇今年はなぜか町内会長の仕事が回ってきてしまい、毎月神社の掃除や夜のパトロールに出かけています。ただ、コロナの影響で夏祭りなど大きい行事はほぼ中止になっていますので、幸か不幸か楽をしています。ただ、神社などの修理箇所が気になり、しろうと大工にも出来そうなことは協力しています。今回は祭礼に使う台のぐらつきを直しました。糸ノコを駆使しています。  

◆◆9月の予定◆◆
  ・ひろば 5日(日)、19日(日)
  ・工房 11日(土)、25日(土)