ひろば通信 21-09             

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    2021年9月2日(木)

        
    ◆◆9月の予定◆◆
  ・ひろば 5日(日)、19日(日)
  ・工房 11日(土)、25日(土)

◇パンジーやビオラは8月中に種まきをした方がいいと聞いているので、酷暑の中の園芸作業。ついでに野菜の種も少々。即シャワーをあびて一息。本格的な種まきはお彼岸の頃が最適なので、ぼちぼち準備をしていきます。草花の方は順調ですが、思うようにならないのが、コロナ感染。気をつけていても、相手はますます手強くなるばかり。誰かが3年はかかるだろうと予言していましたが、その通りになりそうです。来年に収束していればまだいい方で、最悪それ以上かかるかもしれません。それでも日常生活は続いていきますので、できるだけ日常のリズムを大事にしたいと思います。

◇ただ、このコロナの状況は確実に去年より悪化しています。この秋、10月と11月に大きなイベントを企画していましたが、おそらく延期せざるを得ないと思います。それは昨年に続いての再延期になりますので、モチベーションは下がるばかり。こんな時の気持ちの切り替えってどうしたらいいか、いい知恵を募集します。(8月に延期したおもしろ学校も結局中止になりました。12月に仕切り直します。)

◇8月の南図書館でのイベントが唯一実現できました。毎年展示する組み木や木のおもちゃのコーナーは、今年は若手の教員に協力してもらって、障がい児のための教材・教具の紹介をメインにしました。現場ではタブレットが普及しはじめて、この世界でもデジタル化が進みそうですが、直に手で触れて、量や重さ、文字の読み書きを訓練していく過程は、子どもたちの発達のためにも欠かせない手だてです。その実例を紹介してもらいました。現場に生かされることを願っています。

◇工作教室の方はまだ糸ノコが使えない状況なので、午前中が「ビー玉迷路づくり」。午後は「ミニハウスと家具作り」の2本立て。先月も書いたようにこのワークショップは、事前に材料さえ用意すれば、後は子どもたちの発想で自由に楽しんでくれるので、とても楽なのですが、アドバイスの仕方がポイント。経験上とても無理だと思ってもいっしょに考える態度が大切。そのおかげで、ミニハウスの家具も動く遊具に発展して新しい展開になっています。今回のヒットはピアノにチャレンジしていた子が、演奏している時のようにふたが開いているところを作りたいと四苦八苦して、ついに完成させたこと。子どもの頭の柔軟さに脱帽でした。

◇古いマックとお別れして、モニターも一新しましたが、問題はパソコンの処分。粗大ゴミに出そうとしたらパソコン関係はリサイクル対象で製造会社に依頼することになっていました。幸いアップルもモニターの会社も無料で引き取りに来てもらい一件落着。無知とは恐ろしいですね。

◇絵本の専門店「メルヘンハウス」が3年前に閉店してとてもがっかりしていましたが、先月末に再開しました。マンションの一室に本棚を設置して、とりあえず100冊の絵本を展示販売する形でスタートしました。これからお客さんの反応を見ながら、中味を模索していくそうです。二代目を引き受けた息子さんの健闘を祈るばかりです
 メルヘンハウスではこれまで2回ほど個展を開かせてもらい、オーナーだった三輪哲さんとは、名字が同じこともあり義理の兄弟ということになっています。日本で最初に絵本の専門店を開いたことでも有名で、メリーゴーランドの増田善昭さんやトムの庭の月岡弘実さんなどが巣立っています。今度の店舗はとてもこじんまりとしているので、どのくらいの活動ができるか未知数ですが、身の丈にあった活動をしていきたいと謙虚に構えてみえるので、ささやかに支援してきたいと思います。皆さんもぜひのぞいてあげてください。 (〒464-0064 名古屋市千種区山門町1-11覚王山 コーポレーション1階3号 TEL 052-887-2566   HP https://meruhenhouse.co.jp)

◇八王子に住む姉がブルーベリー畑を営んでいることもあり、たまに収穫したものを送ってくれます。今回はジャムを作って見なさいと、小振りの実をたくさん送ってくれました。急いでレシピを調べ、お鍋でコトコト煮ること数十分。しっかり水分も出て来て、焦げつかないように気をつけます。意外と簡単にでき上がりました。ついでにジャムにあったパンにも挑戦。くるみパンをチョイス。家族にも好評でした。

◇「キネマの神様」は映画愛に満ちた傑作でした。俳優の青春時代と壮年期のチェンジが気になりましたが、それぞれ味のある演技で引き込まれました。ただ、志村けんの代役の沢田研二も力演でしたが、志村けんの演技も見たかった気がします。

◇「アーヤと魔女」がやっと公開されました。テレビ放映の時はあれっという感じで幕になってしまいましたが、未公開部分も加わり期待して見に行きました。まず3DCGの画面がめちゃきれいで、まるで実物のように立体的に見えることに驚きました。とにかくアーヤの言動に注目して、いかに大人たちを手玉に取っていくか、その手腕をじっくり拝見しました。たまたま施設でたくましく生きる子どもたちと接していたこともあるので、よけいに親密感を抱いてしまいました。この後学校に通うことになるので、続編が知りたいです。

◇続編と言えば、「ロボットインザガーデン」の本はとてもおもしろく映画化もされると報告しましたが、本屋をのぞいたら何と続編が3册もあるではありませんか。まず「ロボットインザハウス」そして「ロボットインザスクール」「ロボットインザファミリー」と続きます。おまけは「インザパンデミック」の短編まであります。タイトルが変わる度に新しいロボットが加わり、その個性が光ります。奥さんとよりを戻したベンもその度にちがった対応を迫られ、ロボットの性格を学ぶことになります。学校に通うことになった娘も一段と手強い性格に成長して時々頭を抱えています。つまりこれは大人の成長物語かもしれません。

◇辻村深月さんの本も続きますが、それぞれ読ませるのでつい選んでしまいます。今回は「青空と逃げる」という母子の逃避行の物語。行方不明になった父の影を追いながら、各地を転々とします。学校を休んでいる息子の成長する姿に救いを感じました。

◇小説ばかり読んでいては時間がもったいないと思い、時々教養本も探しています。前に紹介したガンジーはその自伝につながっています。さらに人間性がよく伝わります。夏にはつい気になる戦争本ですが、今年は『それでも日本人は「戦争」を選んだ』(加藤陽子著)を読破しました。高校生への集中講義という形で問答を含めながら、日清日露から太平洋戦争まで、国民の世論をうまく操作しながら、戦争に突き進んでいく姿を分かりやすく描き出しています。当時の中国の状況や欧米のねらいなどを多角的に分析しながら、国民の命をもてあそんだ政治家・軍部の暴走をなぜ止められなかったか、重たい宿題をもらってしまいました。
 

 ◆◆10月の予定◆◆
・ひろば 3日(日)、16日(土)※ ・工房 9日(土)、23日(土)要予約
  
※日曜ではありませんのでご注意。