ひろば通信 21-12             

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    2021年12月1日(水)

        
 ◆◆12月の予定◆◆
 ・ひろば 5日(日)、19日(日) ・工房 11日(土) 要予約
 ・おもしろ学校ごっこ 18日(土)

◇コロナが落ち着きかけたと思ったら、新しい変異株の登場。今年見送ったイベントが来年こそ確実にできると安心していましたが、まだ油断できない状況が続きそうで疲れます。そのせいでもないでしょうが、体重が増え始め学生時代のガリガリ体型はどこに行ったのでしょう。

◇キジバトが巣を作り2週間近く立った頃、飛び立ったまま戻って来ないので、そっと巣の中をのぞいたら、小さな卵がひとつ置いてありました。雨も降り急に寒くなったので、しかたなく放棄したようです。こんどは時期をまちがえないようにしてほしいものです。

◇待ち望んでいた落花生がやっと収穫できました。プランターですが、次々と子房柄をのばして土にもぐっていきます。いくつか実も見えていましたが、枯れかけるまで待って掘り起こしました。少し干してからさっそく塩ゆで。これが食べたかったのです。何よりのごちそうでした。

◇この時期はささやかに「サンタ工場」が開設されます。ひろばに来るお客さんへのプレゼントづくり。今年はそこに姪っ子の出産祝いも加わり久しぶりに糸ノコが活躍しました。今年はなぜかまず大人向けのプレゼントが先になりました。からくり人形作りと同時にパズルおもちゃも試作していて、いくつかハマったものがあり、それをプレゼントにしました。
 まずは「箱入り娘」。昔からあるパズルで、大きい娘の正方形を出口から出すパズルですが、けっこう難問。出来た時の快感は何とも言えません。もうひとつ、前に紹介した「ソリティア」のミニバージョン。半分の数のピンをひたすら抜いていき、1本だけ残ればクリア。これもなかなかです。後は子どもたち用のパズルを3種類用意したので、好きなものを選んでください。大きい子は大人用でもいいですよ。

◇先月未完成だった「鯉の滝のぼり」が完成しました。タコ糸を細くして、小さな釘で鯉のエラが回転するようにしたら、うまくいきました。なぜか稲穂から鯉がのぼってくる設定ですが、ひろばに干してあったのですぐ用意できました。この頃新しいおもちゃに挑戦していますが、たいていの材料は工房にそろっているので、我ながら感心しています。
 からくり人形の仕上げは、「シェイプアップ」。カムと針金の連動で、片方は腹筋、片方は足あげの動作をくり返します。ヒートンなどの位置決めで動きが変わってしまうので、調整がものすごくたいへんでした。よくこんな仕掛けが考えられるものです。先輩おもちゃ作家たちに脱帽です。

◇8月号で紹介した「かすがい」をテーマにした組み木風積み木ですが、今ひとつ組み合わせが悪いので、改作しました。穴に入る足を半分の長さにして両側から入るようにしました。作品に安定感が増し、展開が広がりそうです。どれだけサンプルができるか、ご協力ください。
 実は来年の銀座のアートイのテーマが「かけ橋」で悩んでいます。普通なら今頃いくつか作品ができているはずですが、今回はまったく出来ていません。構想しているのは、目の前のおもちゃで子ども同士がいっしょに遊び、子どもと子どもの「かけ橋」になるようなおもちゃを展示すればいいかなと考えています。そこで、この組み木風の積み木も共同で遊びながら、何か作品が生まれるなら使えそうと目論んでいます。

◇今月開催されるおもしろ学校の受付は11月1日でした。前回の反省で、受付開始時間を指定してもらいましたが、何と2分間で定員に達してしまいました。こちらはスマホで受けましたが、不具合があってはたいへんなので、新しい機種に買い替え待ち構えました。まだ定員が半分なのでしかたないですが、みんなイベントに飢えているのですね。早く正常な状態にしたいものです。

◇まだシリーズの途中経過ですが、本の紹介です。本屋でおもしろそうだなと手に取ったのが「美しき野生」。何も知らずに読み始めたら、とてもハラハラする展開ですぐ夢中になってしまいました。読み終わる頃調べたら、これは「ライラの冒険」という長編小説の番外編。物語の始まるその前の話でした。イギリスを舞台に異次元の世界では、人間にダイモンと呼ばれる精霊の動物がついていていろいろ助けてくれます。主人公のライラという少女は真理計と呼ばれる羅針盤を手に入れ未来を察知できますが、危機が迫ります。そこに両親との確執が絡み物語が展開していきます。読み応えありますが、はまります。原作の最初だけ映画化されていてついDVDも購入してしまいました。

◇「のんちゃんくもにのる」はタイトルがなつかしく読み始めました。たぶん小学生の頃、映画館で見た記憶があり、妙に印象に残っていました。石井桃子さん原作の物語ですが、しっかり者ののんちゃんが置いてきぼりになったことで、もろに子ども丸出しの泣き虫になり、雲のおじいさんに話を聞いてもらうことで、自分を取り戻していきます。家族とのやりとりも昭和の香りぷんぷんで貴重な本だと思いました。

◇児童書続きで「シャーロットのおくりもの」の放映を見ました。原作はクモの活躍が印象的で、それ以来めったなことでクモを殺せなくなりました。それにしても最近のCGの技術はすごいですね。農場の動物がたくさん出てきますが、自然な表情でセリフ回しもしゃれています。子ブタがクリスマスに薫製にされるのをクモのシャーロットが助けますが、不安がる子ブタに向かって「助けると約束したでしょ」と力強く告げるクモの姿が母性の固まりのように感じました。癒される映画です。薫製でベーコンを作ったばかりの私は立場がありませんでした。

◇「ほんとうのピノッキオ」もよく出来ていました。ディズニーアニメが有名過ぎるので、どんなふうに実写化しているか楽しみでしたが、とても原作に忠実に展開していました。キツネや猫に何度もだまされるピノッキオも情けないですが、美しい妖精やコオロギに助けられ人間の子に生まれ変わるシーンは感動ものでした。

◇「梅切らぬバカ」は久しぶりに加賀まりこの主演映画。題材が自閉症の息子と老いた母の話なので、見逃せません。しかも加賀まりこの現在のパートナーが高校の時のテニス部仲間なのでものすごく身近な関係になっています。障害者の映画というと不遇を訴えたり、もっと理解してほしいと声高に言ったりしがちですが、この映画は全編まったく自然体で、力が入っていません。ただひとつ隣の一家との関係が少しずつほぐれていく過程が希望の光になっていました。お薦めです。

◇今月のひろばはいつものように特別貸し出し月間なので、ふだんより多めにお貸しします。新着おもちゃも注文中ですが、間に合いましたら遊んでみてください。「ドクターエウリカ」で、シリンダーの玉をカードと同じように入れ替える頭と手のフル回転ゲームです。  

◆◆2022年1月の予定◆◆
・ひろば 9日(日)、23日(日) ・工房 15日(土)、22日(土)

?楽しいクリスマスとお正月を過ごしてください。  来年もひろばと工房でお待ちしています。