ひろば通信 22-03             

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    2022年3月2日(水)

       
◆◆3月の予定◆◆
・ひろば 6日(日)、20日(日) ・工房 12日(土)、26日(土) 要予約

◇今年くらい春を待っている年はあまりないかもしれません。雪はよく降るし、感染は収まらないし、ひどい戦争は起きるし、寒いことだらけ。せめて春のきざしに応える植物たちの成長に気持ちの糧をもらいたいものです。チューリップやヒヤシンスの球根が顔を出し、梅のつぼみがやっと色ずんできて確かに春は近づいています。そろそろ小さな畑を掘り起こして春の準備を始めるつもりです。
◇先月、あろうことかお腹の調子が突然おかしくなり、食欲がなくなってしまいました。そして何と大好きなアルコールも受けつけなくなり一大事。丸一日絶食して、おかゆを少しずつ食べながら様子見。やっと3日目位から食欲が戻り始め何とか本調子に。その間体調はまったく異常なく原因不明。少し体重が増え始めていたので、何かの警告だったかも。
◇前に報告しましたが、長年使っている私の三種の神器がコーヒーミルのスポングと電動糸のこ、そしてクロスバイクの自転車。すべて30年以上の付き合いなのでいつ壊れても不思議ではないのですが、皆頑張っています。一応ていねいには扱ってはいますが、メンテナンスも大事。そこで今回は自転車をしっかり見てもらうことにしました。開口一番これはだめだと言うことで、教えてもらうとギヤが削れて、チェーンがのびて、タイヤもホイールごと取り替えが必要。それに古いのですでに部品がなく、近いもので間に合わせ。ほとんど総入れ替えでした。新品を購入した方が早いかもしれませんが、ここまで付き合った愛車は手放せません。小さなこだわりです。
◇先月南図書館で機織りの工作教室を行いました。まん延防止の延長が出ていましたが、図書館の判断で実施できました。今回のコロナは子どもたちにも広がっていると聞いているので心配でしたが、人数も時間も減らして実施。午前も午後も子どもたちの集中ぶりがすごく準備したかいがありました。手間をかける手仕事を少しでも子どもたちに伝えたいと日頃思っていますが、子どもたちの真剣な表情を見てその思いをいっそう強くしました。コロナのためにそんな機会をすっかり奪われている状況を何とか打開したいものです。
◇ミニハウスの家具づくりが続きます。以前は家具だけでしたが、今回は人形もたくさん用意したので、とてもにぎやかになってきました。この人形のモデルは昔クラスに遊びに来ていた子どもたち。クラスのダウン症の子とよく相手をしてくれていた子たちをスケッチして人形にしました。みんな名前がメモしてあるのがミソです。
 無理だと思ったのですが、三輪車と自転車に挑戦してみました。素材は四角形なので回転しません。でもタイヤの部分を90°ずらして取り付けるとゆらゆらゆれながら動くことを発見。何とかなるものです。他の遊具もたくさん増えましたが、思い切ってジャングルジムも構想してみました。 長方形の棒を組体操風に組み上げていきました。人形を乗せるとそれらしく見えてきませんか。
◇家具を作るはずが、ついに楽器づくりに進化しました。ピアノをヒントにギター、ベースと来たので、好きなジャズの演奏をイメージしました。ドラム、サックスを加えてクインテットが登場。当然演奏家も作り、ジャムセッションができ上がりました。ただ、ここまで来ると展示スペースがなくなりかけているのでそれが難問になってきました。
◇手仕事満載の映画を見ました。「夢見る小学校」というタイトルで、フリースクールの「きのくに子どもの村」が舞台。すでに全国に五カ所展開している学校ですが、どこも自由で子ども主体の授業が行われています。以前紹介した鳥取のサドベリースクールもユニークでしたが、さらに規模が大きく、子どもたちだけの手でベランダやテラス、大きな遊具まで作ってしまいます。子どもたちはプロジェクトとよばれるものづくりなどのテーマを自分で選び、学年を超えて自分の力で取り組んでいきます。この学校を提唱したのは堀真一郎という教育学者。彼はイギリスでA.S.ニールが作ったサンマーヒルという自由学校に惹かれ現地に学びます。実は私も教育学を専攻していたときニールの著作を読み、本当にこんな学校があるのかと驚いた記憶があります。その後この国でもシュタイナー学園やモンテッソーリの教育論を取り入れた学校が出てきましたが、どこか物足りなさを感じていました。堀さんとは面識はありませんが、自称38歳だそうで、未だに全国五カ所の学校を毎日車で回って英語の授業をしています。そのエネルギーだけでも感服します。彼のところへ来た4年生の女の子が「ここでは本当の私になれる」と言った言葉がささりました。(名演小劇場で公開中)
◇幼児向け番組でユニークなパントマイムを披露していた「がーまるちょば」が解散してひとりで舞台をするというので見に行きました。パントマイムは芸人の松元ヒロや娘が「月灯り劇場」で共演した奥野さんなどで時々見ていますが、2時間たっぷりの演技は初めて。後半はドラマ仕立てで涙を誘いました。そばにすわっていた聴覚障害の方の笑い声が印象的でした。
◇マイムつながりではないですが、BSでやった名画中の名画と言われる「天井桟敷の人々」は見応えがありました。前に見た時はあまりに画面が暗く途中で断念してしまいましたが、今回は修復板ということでとても見やすくセリフもよく分かりました。ひとりのパントマイム役者の一途な恋がベースで、立場がちがう脇の男たちがそれぞれその女性をめぐって大立ち回りを演じます。女性は強いことが前面に出ていました。
◇何ヶ月も待った「鹿の王」がようやく公開されました。原作は続編も含めてしっかり読んだつもりですが、案の定細部は飛んでいますのでとても新鮮に鑑賞しました。今回のアニメでは中年になったヴァンという男が主人公として描かれ、生き残った男のまっすぐな生き方が心を打ちます。背景にミッツァルという疫病が世に漂い、しかも人為的に操作している局面が今のコロナを想起させ兼ねないので、公開に支障があったのではと勘ぐってしまいます。でもよくできたアニメでした。さすがジブリ出身監督です。
◇田中泯の踊りをテーマにした「「名付けようのない踊り」も見応えのある映画でした。畑仕事で作られた体から湧き出るものを身体表現します。見られている観客との間に生まれるのが自分の踊りだと明解な答えが語られています。
◇有名な絵本「ぞうくんのさんぽ」の新作を小松つよしさんに教えてもらいました。小松さんは作者のなかのひろたかさんに許可をもらって組み木作品を作っていますが、その収まり方のうまさは絶品です。この絵本シリーズも5作目で「ぞうくんのおおゆきさんぽ」。小松さんなら本当に雪の中でこの組み木を使いそう。自慢はどれも福音館の薄い普及版でそろえたこと。メルカリに感謝です。
◇地下のひろばではボードゲームを集めすぎて、棚からあふれています。しかたないのでキャスターをつけた移動式の棚を作りました。貸し出しにご協力ください。しかも懲りずに新着おもちゃは「キングドミノ」というボードゲーム。今YOUTUBEでルールを確認しています。  
 


◆◆4月の予定◆◆ ・ひろば 3日(日)、17日(日) ・工房 9日(土)、23日(土)