ひろば通信 22-09             

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    2022年8月31日(水)


 ◆◆9月の予定◆◆
・ひろば  4日(日)、18日(日) ・工房  10日(土)、24日(土)

◇8月も終わりに近づき、ようやく朝顔が咲き始めました。いつものことですが、夏休みの宿題だったら大慌てですね。サルビアも元気を取り戻し季節は秋に移りつつありますが、すぐに種まき、球根植えが待っています。その前に畑の整理。夏に期待した小さな畑の収穫は今年も数本のキュウリとトマトが少々。おかしいと思って掘り起こすと、すごい根が張っています。春先に取り払って耕したつもりでしたが、甘かったようでした。またプランター栽培に戻った方がいいかもしれません。
◇3年ぶりに南図書館での糸のこ教室が実現しました。どこのイベントも3年ぶりという声を聞きますが、感染の状況はあまり変わらずなので、主催者ブラス参加者の覚悟が大きいかも。何せ具体的な指針の提案は聞こえてきませんから。
 午前・午後の2本立てで、午前は糸のこ復活を祝い、組み木入門ということで、小黒三郎さんの定番デザインと組み木の会のメンバーのデザインをチョイスしました。午後は私の組み立て動物と恐竜を用意しました。
 ほとんど初めて体験する子どもたちばかりでしたが、怖がる子もいなくて、親にも手伝ってもらいながら、果敢に挑戦していました。しばらく見ていなかった光景でしたので、こちらの方がジーンとしてしまいました。午後はなぜか参加者が少なかったので、ほとんどマンツーマンで組み立て恐竜の指導。そのかわり図書館のスタッフが自主研修で組み木に挑戦していました。タブレットが普及している子ども世界ですが、自分の手を動かしてものづくりを体験する機会はますます貴重かもしれません。せっかくなので工房の紹介も宣伝しましたが、さっそく申し込んでくれてにぎやかな夏の工房時間になりました。
◇以前から気になっていたのですが、古いボードゲームで「コンタクトゲーム」というものがあります。今はモデルチェンジして川と線路と道路の3本が組合わさったカードになっていますが、私が持っていたのは3色3本の線だけのシンプルなデザインで、その組み合わせがカードになっていて、つながるものをさがして大きな地図を作るゲームになっています。クラスの子どもたちの学習にも使えるので、赴任する学校へ持ち歩いていましたが、最後に退職した学校に置き土産で置いてきました。また欲しくなってきたものはネットオークションなどで探せば大概入手できるので、これも手に入るかなと探してみましたが、古い方は全く見当たりません。しかたなく最後の勤務校に連絡してみましたが、探してもないとのこと。  あきらめの悪い私はそれでは作るしかないと記憶を掘り起こしてメモを始めました。新しいバージョンも参考にして組み合わせを書き出しましたが、パターンは60以上。これを一枚ずつカードに起こしていったらものすごい作業になります。それこそパソコンの出番でたぶんイラストレーターなどのソフトを駆使すれば難なくデザインできるはず。しかしワープロに毛が生えたくらいしか使えない私には手に余ります。ならば手作業でやれるだけやってみましょうと取りかかりましたが、完成はいつになるか分かりません。
◇久しぶりに二度見した映画があります。先月紹介した「ジュラシックワールド最終編」です。映画のラストシーンで登場する3頭の恐竜、ギガノトサウルス、テリジノサウルス、ティラノサウルスを作ってみたくなりデザインしてみました。  ギガノトサウルスは、ティラノより一回り大きく肉食恐竜最大の大きさを誇ります。ただ、全身骨格は見つかっておらず、あくまで他の骨格からの推定なので、今後の研究で説が変わるかもしれません。恐竜研究がおもしろいのはこうして新しく発見されるたびに、推測と想像力でより鮮明な恐竜時代に連れて行ってくれること。
 テリジノサウルスは植物食恐竜ですが、巨大な前足にすごいかぎ爪がついているのが特長。何のための爪かまだはっきりしないそうですが、ラストシーンではすごいことになります。ネタばれになるので省きますが、合わせてティラノサウルスもモデルチェンジしました。かれこれ20年以上前にデザインしましたが、映画のようなおそろしい雰囲気を出したくて少しいじってみました。どこが変わったかお気づきでしょうか。そのラストシーンを再度確かめるためにもういちど映画館に出かけました。
◇「タング」という映画は、以前紹介した「ロボット・イン・ザ・ガーデン」を映画化した作品。このシリーズは最新作まで5巻そろっており、人間社会にロボットのタングが一人前にとけ込んでいく過程をおもしろく描いていますが、付き合うのに疲れた方もいるようです。その原因を推測するにタングの主人役の男性が何せ張りがなく、周囲に流される場面が多いこと。あまりリーダーシップを発揮するのも抵抗がありますが、その歯がゆさが大きいのではないかと思います。その雰囲気を二宮君は上手に演じていました。
◇少しずつ読んできた遠山啓の仕事まとめ本「行動する数楽者の思想と仕事」を読み終わりました。岩波新書になっている遠山さんの有名な著作「数学入門」「数学の学び方・教え方」「無限と連続」などはいずれも途中で挫折してとても理系にはなれないとあきらめていましたが、唯一読んでいたのは「歩きはじめの算数」。そう、彼は学者生活の後半、小学生や障害児のための算数教育について具体的な提言を次から次へと発表し、養護学校でも実践していきます。水道方式の算数も分かりやすいテキストを作り、私もクラスでたくさん利用させてもらったものです。その中でも最も影響があったのは「ひと」という教育雑誌を創刊し、子どもたちに分かる喜び、学ぶ楽しさを追究する全国の心ある教師たちにその実践を呼びかけたこと。 名古屋への移動で、この地での仕事に迷いを感じていた頃大きな支えになってくれたのもこの「ひと」のつながりでした。今仲間と実践している「おもしろ学校ごっこ」もこの流れの中にあることはお分かりでしょう。
◇これもよく読み終わったと思うのが「ガンジー自伝」。BSで見たガンジーの映画に感銘を受け、自伝の古書を購入しました。生い立ちから、様々なエピソードが彼のゆったりとした言葉で綴られていきます。どんなに対立する相手でも相手の言葉をよく聞き、しかし譲れないところは徹底して自分の言い分を通します。インドをこよなく愛し、インド産の綿で布を織り、自らの衣服にすることを独立の柱としていきます。国民に自覚を持たせるというのはこういうことなんだと教えられます。とにかく偉大な人物でした。
◇その他最近読んだ本
「夜間飛行」サン=テグジュベリ 新潮文庫 「シュガータイム」小川洋子 中公文庫
「カザアナ」森 絵都 朝日文庫 「緑の冒険」松田行正 ちくま文庫 「民主主義とは何か」宇野重規 講談社現代新書
◇しばらくぶりにボードゲームを購入しました。 出所はドイツゲーム大賞のキッズ部門から。6歳以上が楽しめるバイキングゲームです。大玉をころがして樽を倒します。その色に応じてチップを進めていき、桟橋から落ちるとコインの分配が始まります。コインがなくなったときにいちばんたくさんコインを集めた子の勝ちというやさしいバイキング遊びです。
  名称は「バイキングの谷」。 (来月より貸し出します。)
  

◆◆10月の予定◆◆ ・ひろば 2日(日) ・工房  8日(土)、22日(土) 要予約