・ひろば ５日(日)、１９日(日) ・工房 １１日(土)、２５日(土) 要予約
◇春日井での組み木フェスティバルが終わったばかりで、眠い目をこすりながら通信を綴っています。
たった2日間でしたが、ギャラリーはぎっしりのお客さんで満員。本当に20年前のおもちゃフェスティバルの再現でした。前日に展示を終えたところ、あんなに広いと思っていたギャラリーが逆に狭く感じるくらい作品も集まり、今回のメインとなってしまった「遊びコーナー」もゆったりと取ることができました。おもちゃのひろばから、これはというおもちゃをチョイスして準備しましたが、他の会員も遊んでもらいたいらしく、たくさん持ち寄ってくれたので、半分くらい引っ込めました。とにかく木のおも
ちゃは遊んでもらってなんぼの世界なので当然だったかもしれません。糸ノコに真剣にむかっている子どもたちにどこでこのフェスを知ったのと聞くと、学校でもらったチラシでという子がほとんど。一万枚以上苦労して学校に送った甲斐がありました。
さて、もうひとつの出番はお話おもちゃのパフォーマンス。フェスの目玉が何かないかと考えていましたが、特に思いつくものが見当たらず、それでは自分でやるかと提案してしまいました。幸い別の団体で人形劇団の方たちと活動していることもあり、いちどリハーサルを見てもらうことにしました。「ちいさいおうち」はすでに何回か公開したことがあるので、いつも通り朗読に合わせてさらっと並べて行ったら、ものすごいダメだし。さすがプロの意見ということで、修正に継ぐ修正をくり返して本番にの
ぞみました。いちばん驚いたのは、高架線が出てくる場面で高架線の乗る枠を作り直させられたこと。両脇を2センチずつ引っ込める作業で電車が向こうから走ってくるシーンがリアルに実現するのです。ようするにこうしたお話おもちゃは、自分がストーリーをどう解釈して木のおもちゃとしてどう構成しようか考えた末にデザインした作品です。これを見てという気持ちはありましたが、反対に見ている人たちにどう見えるかという視点はありませんでした。それが今回のダメだしでよく分かりました。人形劇の人形たちもそうですが、演じ手が命を吹き込んでいるのですね。飾って見てもらう次元から、命を感じさせる人形に変身させる次元へと、何か一歩前進した気がしています。おかげで見
終わった感想も好評でちょっとくせになりそうです。◇2日間で1000人以上が来場したイベントになりましたが、特長は皆さんなかなか帰らずゆっくりと遊んで行ってくれたこと。展示は基本的に触れないことになっているので、見るだけならすぐ終わってしまいますが、遊びコーナーで組み木パズルを始めとして、ひろばにあるビー玉おもちゃや魚釣りゲームなど、じっくり挑戦したくなるものがたくさんあったので、しっかり腰を下ろしていました。まさにひろばの風景です。また糸ノコもたくさん借りましたので、会員たちのていねいな指導を受けながら、とても満足そうに糸ノコにチャレンジしていました。ただ、こちらもひっきりなしのお客さんだったのでスタッフはかなりばてていましたが。
◇フェスティバルの話が続きますが、この間その準備に追われていましたので、映画も見ていません。読書だけは続けていたので、ここで紹介します。昨年12月号で紹介した伊吹有喜の他の作品が読みたくて見つけたのは「なでし子物語」。何と三部作の大河小説でした。今最
後の巻を読み始めましたが、何とも言えない不思議な雰囲気が漂う伊吹さんらしい小 説です。若い母親に捨てられた少女は古い屋敷の中で祖父に育てられます。 その屋敷は養蚕と林業で財を成したものすごく格式高き主人と女主人が仕 切っています。そこで出会った少年と意気投合しながら、少女は少しずつ 成長して行きます。やがてどうしたら一人立ちできるか、悩んだ少女は母 を求めて上京。しかしそこにはという展開で、物語は進みます。読み
終 わるのがもったいないので、ゆっくり楽しみます。和田誠の「本漫画」はくすっと笑いながら、和田さんのセンスに脱 帽することまちがいありません。原田マハの「〈あの絵〉のまえで」は 一枚一枚の絵画に短編のエピソード
が綴られて行きます。つい絵を検索 してしまいます。◇昨年12月に紹介しようと購入したボ ードゲーム「アズール」ですが、 ルールブックを読んでもよく理解でき ず、棚上げになっていました。宮 殿の壁をタイルで装飾していくゲーム なので気に入ったのですが、模様 によって点数化されていくので、情けな いことにお手上げ。たぶんお得 意の方がいると思うので、ぜひコーチしてください。
◆◆３月の予定◆◆
・ひろば ５日(日)、１９日(日) ・工房 １１日(土)、２５日(土)
