ひろば通信 23-05             

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    2022年4月26日(水)

 ◆◆5月の予定◆◆
・ひろば 7日(日)、21日(日) ・工房 13日(土)、27日(土)

◇GWを前に毎日のようにガーデニングにいそしんでいます。種まき、苗植え、草取り、花柄摘み、剪定と外に出ている時間が長くなっています。今のところ順調に芽も出ているので、使った時間に応えてくれる植物に感謝です。この春は朝ドラであの牧野富太郎をモデルにした物語が毎朝流れるので、植物を見る目もつい真剣になってしまいます。
 うれしいのは、この3,4年まったく実を付けなかったレモンの木にたくさんつぼみが出ていること。期待してしまいますが、昨年はアゲハの幼虫もほとんど葉に表れなかったので、何か異変が起きているのではそちらも心配です。
 この時期バラ、コデマリ、クンシランと毎年のように花を楽しませてくれるのもガーデニングに拍車をかけています。
 夏野菜は根っこだらけの畑をあきらめ、また植木鉢で育てることにしました。少しは収穫できないといくら使っているのとチェックが入りますので頑張ります。
◇予定より早く生きものタワーがほぼ完成しました。何せ90センチ四方の中の展示なので、数には限界があります。一応8本のタワーに生きもののべ100体あまりで、ぎっしり。後ろに並べた生きものも見えるように回転式にした仕組みもうまく行きましたが、このままではよくぶつかって倒れてしまうので、高低差を作ることにしました。嘘みたいですが、夢の中でタワーの置き台の形がお告げで提示されてその通りに作ったのです。見栄えもよくなり、ぶつからずにスムースに回転しますが、果たして一週間展示が無事だとはとても思えません。つきっきりになることも覚悟で今6月の予定を検討しています。
◇姪っ子の出産のお祝いに五月人形をプレゼントして、今年はその飾り台を贈りました。元気な坊ちゃんらしくていねいに鑑賞するのは当分先のようです。こちらも合わせて玄関に早めに飾りました。後ろの布は洋裁好きな母の残した布から選びました。
◇コーヒーの合間に庭で収穫したハーブやドクダミを乾かして、水出しのお茶を味わっています。ちょうど無くなってきましたので、1年のサイクルもちょうどいいみたいです。もしかしたら昨年までコロナの影響で訪問される方も少なかったので、その影響もあるかも。では今年はちょっと多めに用意が必要かも。
◇タワーづくりに集中していたせいか、ほとんど映画を見に行きませんでした。ふたつ紹介します。一本はイギリス映画「生きる」。黒澤明監督作品のリメイクです。場所はちがいますが、ていねいに原作をたどった痕跡がよく伝わってきます。主人公の最後の生きざまも心打つものがありました。良質な作品です。
 もう一本は大評判のアニメ「スラムダンク」。少年ジャンプで連載されていた当時、時々ながめていたくらいで、あまりハマっていませんでしたが、この高校バスケの決勝を争う一試合だけを追いながら、主人公たちの生い立ちをはさむ展開は、ぐっと来るものがありました。人気もうなずけます。
◇映画に行けなかった分読書三昧のひと月でした。 いちばん印象に残ったのは直木賞をとった「少年と犬」。3月に犬のお泊まりがあったせいでもないでしょうが、一匹の犬がいろいろな飼い主を巡りながら物語が展開します。背景には東北の震災があり、主人と生き別れた後、あるものを求めて旅に出ます。よたよたになって放浪しながら出会う人との一介のドラマを演じてまた旅に出ます。それぞれのドラマも秀逸ですが、衝撃的なエンディングが待っています。犬好きな人にはたまらない作品だと思います。
 まだ読み終わっていませんが、村上春樹の新作「街とその不確かな壁」も読み応えがあります。平凡そうな若い二人の話と思いきや、影が消えたり幽霊が出たり、壁に囲われた街に暮らしたりと、村上ワールドが展開します。結末が楽しみです。
 癒しになるのは標野凪の本。「今宵の喫茶ドードーのキッチンで」「こんな日は喫茶ドードーで雨宿り」「本のない絵本屋クッタラ」の3冊。どれも登場するオーナーが変わったメニューを提供したり、ひとことアドバイスをしたりして、悩むお客の心を開いてくれます。絵本屋では、その人にふさわしい絵本を探し出してくれますが、いくつか「ひろば」にもある絵本が出てくるのでうれしくなります。
 アドバイスと言えば高橋源一郎の「誰にも相談できません」は本当に上手に応えています。家族、夫との軋轢、恋、占いetc、どれも自分だったら好きにすればくらいしか言えないところをていねいに自分の体験をさらしながら、アドバイスしていきます。親身になるのが大切なのですね。
◇その他の最近読んだ本
・わが植物愛の記 牧野富太郎著 河出文庫  くどいほど植物の銘々にこだわる姿勢が半端ではありません。
・ライオンのおやつ 小川 糸 ポプラ文庫  ホスピスの世界を美しく綴ります。
・ランチ酒 おかわり日和 原田ひ香著 祥伝社文庫 また飲みたくなります。
・わたしの美しい庭 凪良ゆう著 ポプラ文庫  マンションの屋上にある神社がひとを繋げていきます。

◇先月のひろばで、不具合を発見したおもちゃを修理しました。ひろばを開設してすでに30年を越しましたが、開設当時その試みに賛同してたくさんおもちゃを寄贈してくれた方がいます。水戸の大先輩で神賀忠吾さんというおもちゃ作家です。材料はほぼ山桜という硬い木材を使って大きな遊具などを作り、保育園などで利用されています。その方の小さな作品で、細い丸棒を回すだけの単純なおもちゃですが、片方だけ回したり、逆方向に回したり、念力というか集中するだけでいろいろな妙技が可能なおもしろい作品です。分解して穴も開け直し復活させました。ぜひお試しください。
◇まもなくおもしろ学校の受付が始まります。今回もメールで先着順にしましたので、もしかしたら殺到することが予想されます。慎重に受け付けるつもりですが、こちらも緊張します。参加希望される方はよろしくお願いします。アドレスはおもしろ学校専用ですのでお間違えないようにしてください。  
◆◆6月の予定◆◆ ・ひろば 4日(日) ・工房 11日(日)、25日(日)
・おもしろ学校 24日(土) ・アートイ展 6/14〜20