ひろば通信 23-08             

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    2023年8月1日(火)


◆◆8月の予定◆◆
・ひろば 6日(日)、20日(日) ・工房 12日(土)、26日(土)
・南図書館糸のこ教室 5日(土) キューブパズル他    問い合わせ 南図書館 052-821-1732


◇年々夏が暑くなる気がします。国連の事務総長が「温暖化ではなく、地球沸騰化」と言っていましたが、まさに実感です。朝、多めに花に水をやっていますが、次から次と枯れてきてとても追いつけません。それでも雑草がはびこるのを見かねた連れが、ばっさりと雑草抜きをやってくれたので庭はすっきりしました。しばらくは秋蒔きの種の準備でもして静観ですね。
◇先月久しぶりに登山に行きました。東京のアートイ展で昔の仲間と集まったことをきっかけに去年から始まった「おじさん登山」です。できるだけ楽なコースでという計画でしたが、去年もさんざんな目に会い不信感は募るばかリ。今年は2泊もして相当ゆったりなはずでしたが、いざ登り始めるときついこと半端ではありませんでした。筋トレに通っている効果か下りでもひざ痛にはならなかったことは幸いでしたが、ひどかったのは雷雨。山の中腹で雷が鳴りだし、ポツポツきたので傘をさしてやりすごそうとしたとたん、バケツをひっくりかえしたような雨が振り出し、傘は無意味。足元は斜面を滝のように雨水が走り、しまいには上から雹も降ってきてゴツンゴツンと頭に当たります。生きた心地がしないという状況を久しぶりに味わいました。頭からつま先までぐっしょりという経験も初めて。ようやく小雨になり、カッパで防寒しながら、下山。ヘロヘロになりながらたどりついた宿の風呂のありがたさが身にしみました。この仲間との登山、こうもハプニングが続くと逆にくせになりそうです。
◇模型で紹介した糸車の舞台用の大型作品を作りました。輪っかの部分が直径120pになる大きさなので、とても一枚板からは作れません。そこで輪っかを4分割して、連結するように計画しました。間を丸棒で支え、何とか輪っかはできましたが、問題は中心の太い心棒との噛み合わせ。ゆるいと空回りするし、きついとそもそも入って行きません。そこで観覧車で覚えたように、丸棒にピンを差し込み、それを輪っかの中央に入るように切り込みを入れます。この細工はとても糸のこではできませんので、手引きのこの登場。
 こういう大型の作品はとてもひとりではできませんので、舞台の係から助っ人を派遣してもらいました。のべ3日間でしたが、糸のこ体験もしてもらい、有意義な時間になりました。何より、輪っかがとてもスムースに回転してちょっと感動ものでした。何でも8月後半、京都のワークショップで子どもたちに昔の道具の体験をしてもらい、最後に舞台で演じるそうです。無事に成功することを祈ってできたら現場を見に行ってくるつもりです。
◇毎年展示していますが、今年も南図書館にて作品展示を行いました。以前は組み木好きな仲間たちと協力しあって飾りましたが、時は過ぎ、今は工房の仲間たちと共催。今年は支援学校に勤めるMくんとの二人展。彼は小学5年くらいから工房に通う常連さん。糸のこだけでなく、身近な工具をほとんど使いこなしますので、作品も広がります。今年はひらがな、アルファベット等の文字をくりぬき、子どもたちが触りたがるようにビーズをはめたりして遊んでいました。子どもたちのニコニコする顔が浮かんできます。私の方はアートイで飾った生きものたちを、横にずらりと並べてみました。首尾よく収まりましたが、後ろが見えないことが残念です。
◇工房に通うHさんからのリクエストで「招き猫」を作りました。きっと実家がうどん屋 さんなので商売繁盛を願ったのかもしれません。ただ、形はすぐデザインできましたが、動きがないのでおもしろくありません。せめてペコちゃん人形のように、首を振らせたいと首と胴体との連結にクラフトゴムのチューブを使いました。少しゆらゆらしますが、もう少し工夫がいるようです。
◇宮崎駿監督の最新作「君たちはどう生きるか」を初日に見に行きました。10年もかけた大作をじっくり見ようと特別シートの席も取り、事前にパンフにも目を通しておこうと思いきや発売していないとのこと。事前情報なしの前宣伝が徹底していました。話の中味はすでにネットなどで流されていますが、とにかく80過ぎた監督があれだけのクォリティーの高い映像をまだ作れることに感動しました。話の展開もめまぐるしいですが、これまでの作品の集大成とも言えるいいとこ取りの感もあり、どのシーンもすてきでした。何度でも見たい作品です。
◇前日にはインディ・ジョーンズの最新作を見ました。こちらも80過ぎたハリソン・フォードが若々しい?活躍をします。ナチスの復権を目論む宿敵との抗争という古いテーマを上手に料理してハラハラドキドキは相変わらずでした。
◇この時期は夏休み前ということで見たい映画が目白押し。映画館のにぎわいもコロナ前を取り戻しているようです。「ミッション・インポッシブル」も混んでいたので特別シートで贅沢に楽しみました。このシリーズはトム・クルーズの活躍だけでなく、組んだ仲間たちの頭脳戦が売りで、決して殺されないところがミソ。今回は前編ということでしたが、アクションシーンは充分堪能でき、後編公開までじっくり待ちます。
◇「とわの庭」(小川糸著)はちょっとショックな小説でした。盲目の少女が大好きな母親とつつましく生活していくほのぼのとした展開かと思いきや、隠された秘話があり、少女の人生が急展開します。盲導犬との生活でようやく自分を取り戻し、自立していく姿にこちらも安堵しました。
◇「女と刀」(中村きい子著)は高橋源一郎のラジオで強く進めていたので、付き合いました。鹿児島で育った女性が明治から昭和まで生き抜きます。その生きざまのものすごいこと。戦争をはさみ、ふがいない夫をものともせず、凛として自分の主張を通して行く姿はこれぞ女性の強さと恐れ入りました。  
  
◆◆9月の予定◆◆ ・ひろば 3日(日)、17日(日) ・工房 16日(土)、24日(日)
・組み木フェスティバルinさぬき 9・10
  ・八事ガーデンひろば見学 30日(土)