ひろば通信 23-09             

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    2023年8月31日(木)


 ◆◆9月の予定◆◆
・ひろば 2日(土)*変更しました。17日(日) ・工房 16日(土)、24日(日)
・組み木フェスティバルinさぬき 9・10
  ・八事ガーデンひろば見学 30日(土)

◇最近突然ひろばや工房の予定を変更して申し訳ありません。ここ数年、町内会の仕事が舞い込んで来ていつものペースでなくなりつつあります。早くバトンタッチしたいのですが、後釜が見つからずまだしばらく続きそうです。一応この通信で予定をご確認ください。
◇9月になり朝顔が一段と元気に咲き出しました。夕顔も花芽をつけてきましたので、やはり彼らは秋の花なのですね。サルスベリやムクゲも満開ですが、地上から見るとあまりよく見えないので残念です。
 もうひとつレモンがかなり大きくなってきました。前は途中で落ちてしまったので心配でしたが、初めての収穫が間近です。
◇次の組み木フェスティバルが近づいてきました。 1月に春日井で開いたばかりですが、今年度分として9,10日に高松で開かれます。困ったのはそのテーマ「島、(シマ、縞でも)」が全然浮かんで来ないこと。いつもテーマから発想して7つのキューブパズルの形を起こすのですが、お手上げ。そこでアートイでたくさん動物を並べたことを思い出して、島に固有の動物たちをあてはめることにしました。西表、奄美大島、沖縄と天然記念物になっている動物たちを選んでデザインしてみました。ついでに、合板の組み立て動物も図面を起こし、アートイで使った回るタワーに並べることにしました。これでようやくテーマ作品ができたので、展示作品も思いつき、キューブパズルの生きものシリーズを集めて、トーテムポールのように積み上げてみました。固定しないとくずれてきますが、分厚いプラ板で枠を作り何とか支えています。もうひとつ、前に作ったモンキーツリーを改良してジャングルのイメージを出しました。今回は展示するスペースが狭いので飾り方に悩んでいます。
 ジャングルの発想から前に小黒三郎さんがコスタリカに出かけて組み木でコスタリカの生きものをデザインされたことを思い出しました。ちょうど手元にコスタリカの絵本もあったので、それを参考にまたキュープパズルと合板動物のセットにも挑戦してみました。いよいよ飾り方が難しくなってきました。
◇近所にジムがあるので、つれに誘われ時々体を動かしていますが、そこでヨガの先生が使っていたベルがとてもいい音がしました。聞いてみると「シャンティチャイム」という商品でヨガや瞑想に使われるそうです。中をのぞくと金属の棒が並んでおり、ガラス玉のようなものが当たると快い音を響かせる仕組みになっていました。これはもしかして、前に作ったビー玉水琴窟のように竹の棒で似たものができるのではと試しに作ってみました。問題はガラス玉に変わるもので、鉄のワッシャー、薄い木片、そしてプラ板と試し、プラ板がいちばん心地よい音がしました。本物の音の響きにはとてもかないませんが、雰囲気で満足したところです。
◇先月紹介した舞台用の糸車がどんなふうに使われるか京都まで見に行ってきました。「カラダの冒険日誌」と題した子どもたちのダンス公演の中で糸車は舞台の上方にどっしりと鎮座していました。最初の打ち合わせでは舞台上で子どもたちが糸車を回しながら糸を紡ぐ動作を行うはずでしたが、演出が変わったようです。子どもたちは数カ月前からダンスだけでなく、畑仕事や糸紡ぎなど、昔の道具の体験などをしてワークショップをくり返してきたそうです。その仕上げとして舞台上ではロープや棒を使い踊りと遊び風景をカラダで表現して、最後はゆっくり回る糸車が壁にも映し出されワークショップの締めくくりを示唆していました。
◇舞台と言えばついに「千と千尋の神隠し」を見ることができました。まずなかなかチケットが手に入らず、俳優がコロナになって延期になったり、いろいろありながら娘のつてでようやく実現しました。評判がいいのは耳にしていましたが、これほど感動するとは思いませんでした。アニメの印象が強いですが、それを舞台上で忠実に再現している演出のすごさ、俳優人のうまさ、展開のすばやさ、どれをとっても申し分ありませんでした。来年はロンドンでも公演するそうですが、かわりにいくつも賞をとった「となりのトトロ」の英国製舞台もやってほしいものです。
◇知人に貸してもらった「デフ・ヴォイス」は多くの人に読んでもらいたいと思える本です。家族の中で自分だけ耳が聞こえるという環境で育った主人公の悩みを通して聴覚障害者の世界が赤裸々に綴られます。実は私の最初の教員での仕事も難聴のお子さんの学習指導でした。新卒で「ことばの教室」に配属になり、言語障害を持つお子さんたちの通級制の教室で、その中に4年生のY子さんも通っていました。補聴器は付けていましたが、高度の難聴でもちろん自分の声は聴こえません。今なら手話が有効なコミュニケーションの手段になるでしょうが、当時はろう学校でも手話を使わず(むしろ禁止されており)口話教育(唇の形から言葉を読み取る)が主体で、声を出す訓練もしていました。こちらも専門の知識があるわけではなく、先輩教師に教わりながら指導に当たっていましたが、彼女は当然幼児から聴能訓練を受けており唇も読めるようでした。ただ、気になったのは表情が硬くこわばったまま。そこで学習の指導は棚上げにして、まず気持ちをほぐそうとその頃から作り始めた組み木パズルなどを用意して遊ばせることにしました。はじめとまどっていた彼女もうまくパズルがはまるとニコっとしてくれて、少しずつ表情が出てきました。この本を読んでいるとその頃のことが思い出されて、やりなおしたい衝動にも駆られて複雑な気持ちになりますが、ろう者のために単なる通訳を超えて真実・正義にせまる主人公の執念に心を動かされます。シリーズになっているので、続編もそろえたところです。
◇「キングダム」のシリーズも続いています。山崎賢人演じる主人公が超人的な活躍をしますが、今回は農民上がりの100人の兵士が敵陣のど真ん中に突っ込むという漫画原作ながらの活劇で、日本のCGもよくやるなと感心します。しかし、最後にさらなる強者が登場して続編を期待させます。それより、来年このスタッフで「ゴールデンカムイ」の劇場版が公開されるそうなので、そちらの方が気になります。   

 ◆◆10月の予定◆◆
  ・ひろば 8日(日)、21日(土)* ・工房 7日(土)*、28日(土)

               *変更しました。          *変更しました。