◆ものづくりワークショップ

 このコーナーでは、これまでいろいろな場所で実際に試みたものづくりの実際を紹介していきます。独自の解釈もありますので、ご意見をお待ちしています。(図面、デザインシートなどをご希望の方はおもちゃのひろばまでご連絡下さい.)

  タイトル     内     容      対 象

合板の恐竜づくり

電動糸のこでパーツを切り出し、丸棒で組み立てるとポーズの変わる恐竜が出来上がります。 小学生4年以上

●準備するもの
・材料  
  シナ合板6ミリ板 100×200 3枚  
 ラミン3ミリ丸棒 15センチ
      
・道具 電動糸のこ、電動ドリル、
 はがせるタイプの糊、
 セロハンテープ、はさみ、かなづち、サンドペーパー(240番か320番)、カッターナイフ、
糸のこ刃24山、ドリル刃3.1ミリ

●手順
1.合板を2枚セロハンテープで固定する。
2.図面をはさみで切り、のり付けする。
3.ドリルで穴開けをする。
4.糸のこでパーツを切り出す。
5.紙をはがし、ヤスリで磨く。
6.丸棒をカッターナイフでころがしながら切る。
7.胴体から組み立てる。
8.頭の部分を組み立てる。
9.全体を磨いて出来上がり。

 

タイトル 内容 対象

ミニハウスをつくろう

合板と丸棒でミニハウスをつくり、家具を工夫する。 小学校4年以上

●準備するもの
 ・材料  シナ合板 9ミリ板 150×200 2枚  5.5ミリ板 150×150 2枚
      ラミン丸棒 10ミリ径  長さ 180ミリ 4本  3ミリ径 長さ15ミリ 4本
    家具用材料  シナ合板  9ミリ板  225×300  
 ・道具  電動糸のこ、ドリル、木工用ボンド、金づち、紙ヤスリ(240番か320番)
      糸のこ刃24山、ドリル刃9.8ミリ径、3.1ミリ径

●手順  細部は省略

   ミニハウスづくり
1.電動糸のこでシナ合板を所定の大きさに切る。
2.床板に9.8ミリの穴を途中まであける。
3.天井板の方は11ミリの穴を貫通させる。
4.9ミリの丸棒の途中に3.1ミリの穴をあけ、それぞれ3ミリ棒を差し込む。
5.5.5.ミリの屋根板に三角片(頂角120°)をはさみ、屋根の形を作る。
6.床板に丸棒を打ち込み、天井板を通して、屋根を乗せる。

  家具づくり
1.9ミリ板で30×30の正方形を基尺にした木片をたくさん用意する。
2.木片をいろいろ構成して,家具らしい形を工夫する。
  

  

 

タイトル 内容 対象

組み立て犬をつくろう

06年の干支、犬を記念して、いろいろな形の犬を作ります。作り方はほぼ恐竜と同じで電動糸のこが活躍します。 小学校4年以上

●準備するもの 
 ・ 材料 シナ合板(できれば共芯仕様) 150×100×5.5  3枚  3ミリ丸棒 120ミリ
      ワークショップ用図面 10種
 ・ 道具  「合板恐竜」と同じ

●作り方  これも「合板恐竜」と同じ。
     ただし、胴体と前足のつけ方が異なります。


◇できあがりサンプル


 

  タイトル     内     容      対 象

簡単機織り機でコースターづくり

段ボール紙に工作用の片面段ボールを張った織り機で機織りが楽しめます。 小学生3年以上

○用意するもの(数字の単位はミリメートル)

  段ボール板 サイズ 300×200くらい
  ※片面段ボール 30×200   二枚
  毛糸(並太)二色 10メートルくらい
  割り箸一膳、クリップ20個くらい、4ミリ丸棒長さ20センチ
  ボール紙 20×210   2枚
  ※工作用のカラー片面段ボールが最適。

○織り機の作り方

  • 片面段ボールの裏に両面テープを貼り、段ボール板の上下に固定する。

○織り方 例として二色混合のブロック模様
@縦糸のセット
 二色の一本目の端を段ボールの裏にセロハンテープで止める。
 左から10個目の溝に通し、表から裏へと回しながら12本通す。
  二色目の糸も裏の端にセロハンテープで止め、続いて12本通した後、端もセロハンテープで止めておく。

@織る準備
 ・割り箸を一本おきに通す。
 ・沈んでいる糸にクリップをはめ、クリップに丸棒を通す。
 ・丸棒の両端に糸をかける。(棒が抜けにくければ省いてもよい)
 ・ボール紙で横糸を巻く道具を作る。毛糸を2メートルくらい巻いておく。
A織り方
 ・割り箸を中央まで下げ、起こす。そのすき間に毛糸を通す。
 ・端を5センチくらい残し、その糸を二段目に一段目と反対のたて糸に通して裏側に始末する。
 ・丸棒を持ち上げ、そのすき間に毛糸を通す。端にもゆとりを持たせ、山なりにしてから、軽く打ち込む。
 ・同じ色で5センチくらい織ったら、色を変える。色の変え方は端を切り、次の糸と5センチくらい重なるようにして織り続ける。
B仕上げ方
 ・横幅とたて幅が同じくらいになったら横糸の端を5センチくらい残して切る。
 ・その端を一段下の糸に始めと同様通して始末する。
 ・段ボールの裏の真ん中で縦糸を切り、割り箸やクリップをはずす。それぞれ二本ずつ結び、端を二三センチ残して仕上げる。
 

 

  タイトル     内     容      対 象

簡単機織り機
part2でテーブルマットをつくろう

この織り機専用のパーツを使っていろいろな格子織りが楽しめます。 小学生3年以上

○用意するもの

・シナ合板3ミリ厚 
 サイズ 300×225
・織り機パーツ(同3ミリ板で加工)   
・その他
  毛糸(並太)二色 10メートルくらい
 クリップ20個くらい、セロハンテープ
4ミリ丸棒長さ24センチ
はさみ
  
○織りの準備 (例)たて糸横糸二色二本ずつの格子織り  
@織り板の裏に毛糸の端をセロハンテープで止める。
A毛糸を上下の板の切り込みに合わせ、板を巻くように二本おきにたて糸を張っていく。  
B糸の終わりも板の裏にセロハンテープで止める。
Cもう一色も同様に空いている切り込みに張っていく。  
Dたて糸を一本おきに横板ですくいながら横板を通す。  
E横板の下になっているたて糸に、クリップをかけていく。  
Fクリップの上のすき間に丸棒を通し、両端に支え板をはめる。  
G?(ひ)に毛糸を二メートルくらい巻く。真ん中だけではなく、横側にも八の字を描くように巻くと厚くなりすぎない。

 

○織り方  
@一段目。横板を上端に下げ、丸棒の通った支え板を起こす。そのすき間に横糸を通す。  
A端を五センチくらい残し、横糸が山なりになるようにする。その山をくし板で半分,また半分と小さな山にしながら、最後に平らにそろえる。  
B二段目。支え板を倒し、横板を真ん中まで持ってきて起こす。まずそのすき間に、一段目の端を隠して、端の始末をする。一段目と反対側から横糸を通して、端もゆるめにして同様に山なりを作り、くし板でそろえる。そのとき強く打ち込みすぎないようにする。  
C三段目、四段目。二色を二本ずつ交互に織るので、一段目と同様に行う。色が変わるとき、横糸を絡めながら端をそろえていく。

○仕上げ方  
@すき間が少なくなり、横糸が通せなくなったら、端を五センチくらい残して切ります。  
A毛糸針などを使って一段下のたて糸に端を隠します。  
B織り板を裏返し、たて糸の真ん中で切る。  
C板からていねいに糸をはずし、たて糸を二本ずつこま結びしていく。  
D最後に適当な長さで切りそろえて出来上がり。

○応用  
・格子模様はたて糸と横糸の組み合わせでいろいろな模様が出来ます。 例えば    
 たても横も一本おき。   
 たては二本おき、横は一本おき。  
 たても横も一本つぎに二本のくり返し 。    
 たては三本おき、横は一本おきなどなど。  

・毛糸の太さもここでは並太を使いましたが、極太でも織れます。ただ太さはそろえた方が織りやすいでしょう。

◇参考文献「おおきなポケット2005年二月号」(福音館書店)